趣味にかぎ針編みが追加された – かぎ針編みの魅力

趣味というものは、究極の時間とお金の無駄だと昔聞いたけど、年を取るにつれその言葉が真実であることに気がついた。

趣味に高尚かどうかも関係ないとも思うようになった。

飽きっぽい性格でも未だに続いているのが油絵。

他に水彩画も好きだが、まとまった時間が取れないない時は、テレビを観ながら気になる人をスケッチしている。

今でも、油絵とデッサン教室に通っている。

読書も好きだが、目が疲れやすくなってきた。

定期健診で眼科の先生に「老眼が出てきていますね」と言われた。

最近は40歳を超えると老眼が始まるのだそうだ。

映画鑑賞も好きだが、以前ほど頻繁に劇場に足を運ばなくなった。

最後に劇場に観に行ったのは、去年のゴースト・イン・ザ・シェルだったが、ここ数年、何を観に行ってもがっかりすることが多い。

私の感性が鈍くなってきたのだろう。

それで、もっぱら家でのんびり観ることが多くなった。

音楽も好きだが、ただ観たいものがない時にMTVをつけているだけ、ライブやフェスにも行かないのだから、もはや趣味とは言えないだろう。

そんな時に、かぎ針編みに出会った。

まずは形から入る ↓ かぎ針セット「アミュレ」購入

左は、ポーチ用のがま口。

ここまでできた ↓

本体+右のクルクル巻いているのが手持ち部分。

初めてでもここまで編めた。

仕上がれば、糸始末、きちんとアイロンをかければ、もう少し見栄えがよくなるはず・・・

かぎ針編みとの出会い

近所に住む友人が家に野菜のおすそ分けを持ってきてくれた時に、赤色の鮮やかな苺の飾りのついた黒色のミニバッグを持っていた。

「そのバッグかわいいね」

「おそろいでがま口ポーチもあるよ」といって、同じ苺の飾りのついた黒色のころんとしたポーチを取り出した。

小さな緑の葉と白い花もついていて、どこで買ったのか聞いてみたら「自分で編んだ」ということだった。

勝手に手編みに対してなんとなく野暮ったいイメージがあった私にとって、「値段によっては欲しい」と思うミニバッグとがま口ポーチだったのだ。

かぎ針編みの魅力

和裁、洋裁ともできた祖母と同様、母も手先が器用で、子供の頃から私に持たせるハンカチに刺繍をしてくれたり、小物を作ってくれたり、幼稚園のチャリティー前には、レース編みもよくしていた。

そんな母には、かぎ針編みに目覚めた私が嬉しかったらしく「かぎ針と糸さえあれば、凝った模様も編むことができるって、昔の人の知恵はすごいね」と言っていた。

母が趣味に使っている部屋の本棚には、昔のレース編みの図案本があって

「いかに糸を切らずに新しく美しいモチーフをつくるか?」

「今では編み図の残っていないモチーフたち」などといったテーマの本が一角に並んでいる。

たしかに母の言葉通り「かぎ針と糸」だけで、色んな作品を作ることができることを考えると先人の知恵とはすごいものだ。

寒さの厳しい北海で漁師さんが着るセーターは、その家に伝わる模様が編みこまれていて、何かあった時にすぐに分かるようになっているという話を聞いたことがある。

母は今キルトに凝っているが、時々、母を訪ねて行きお互いに作業しながら、とりとめのない話をする時間がすごく楽しく幸せだ。

とにかく編んでみる

件の友人が貸してくれた本を見ながら、今まさに苺の飾りのついた黒色のミニバックをいきなり編んでいる。

ろくにかぎ針も持ったことがない初心者のくせに、ステップアップして慣れていくなんて情熱を失ってしまうとばかり無茶ぶりに、友人も笑っている。

私「コースターいらないし」(かぎ針の教科書的なものは、だいたいそのあたりから始まる)

友人「・・・だよね」

友人に基本の編み方「くさり編み」「細編み」「長編み」を教えてもらい(後はそのバリエーションだそう)初心者でも記号を見ながら編んでいくことができる。

時間と手間、そして材料費を考えると「買ったほうが安い」のだが、作る楽しみには代えることができない。

やはり趣味とは贅沢なもの。

ただ、やっぱり道具は大切。

アミュレ恐るべし。

本当にアミュレは編みやすく、持ちやすく手が疲れない。

きっとこの後が難しいんだよなぁ~苺のモチーフ・・・

でも今月中には、このミニバッグでラッシュの散歩に行く予定。

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