ラッシュの首輪、散歩中に外れる – 呼び戻しが初めて役に立つ

午前中の散歩中に、リードを付けていたナッシュの首輪がスポンっと抜けた。
以前に飼っていた犬を含め、今までこんなハプニングが起きたのは初めてである。
いつも通りの散歩で、道にはラッシュと私だけ。
「あれ・・・ラッシュが遠くに見える」
と思ったら、手元のリードの先に首輪だけが残っていたのである。

↑ 帰ってきてもすぐに電気ストーブの前。

初めての呼び戻し 成功 信頼関係を実感する

一瞬焦る。
表通りではないが、かといって全く誰も通らないわけではない。配達なんかの自動車も見かける時間帯だし、犬の散歩の人にも出会う。いつもは大丈夫でも、興奮した時、犬同士でケンカになったりもする。

実際、犬友達の人から、散歩中に脱走したご近所さんの犬に飼い犬が噛まれたが、もめるのが嫌で、強く言えなかったと聞いたことがある。相手側から謝罪があって、動物病院で診てもらっても傷や病気など問題がなかったから、曖昧に済ませてしまったけれど、以降、そのお宅の犬を見かけたら抱っこするようになったそうだ。
その時に獣医さんからすすめられたそうで、自分の犬を守るにはそうするしかないと言っていた。
「右の瞼のあたりから血が出るぐらい噛まれた」なら、私も同じことをするだろう。怒りも覚えるに違いない。
ただ、わざと脱走させようとする飼い主もいないわけで、私がいつどちらの立場になるかわからないのである。

そんな話を聞いていたから、ラッシュが被害を受けるのも嫌だが、特に相手側に被害を与えるのは絶対に避けたい。
とにかく落ち着いて
「ラッシュ、おいで!」
いつも通りに呼ぶ。
家で何度も練習していたが、外で完全な自由状態で「おいで」をするのは初めてだ。緊張する。ラッシュと私の間に信頼関係があるかどうか試されるのだから。
立ち止まっていたラッシュが小首をかしげてから、トコトコと戻ってきた。
本当は足元でお座りをしてからなのだが、緊急事態だったので、とにかく戻ってきたラッシュを抱き上げて外れた首輪をつける。
丸い瞳の茶色の虹彩をみながら、感動と愛おしさが胸にこみ上げてきた。

犬はあの丸い瞳で人間を見つめることによって、人間の脳の特定の場所を活性化させ操るのだそうだ。
「かわいい」
「愛おしい」
「何かしてやりたい」
そういった感情を人間に感じさせることができた結果、現在の犬の地位を築いたというのである。
たしかナショナル・ジオグラフィックでの犬特集で観た。

犬が逃げても追いかけるのは逆効果

犬が逃げてしまったら誰でも慌てる。
車も危ないし、犬が怖い人とトラブルを起こしてしまうかもしれない。帰巣本能があるとはいえ、本当に迷子になるかもしれず、人懐っこい犬なら連れ去られる可能性もある。
私が昔聞いた話。
ご近所で飼っていた犬が突然いなくなり、家族総出で探し回り、警察にも届け、「探しています」というチラシを作り、自治会の許可を得て散歩コースなどに貼ったり、動物病院などにも貼ってもらっていた。隣町で似たような犬を見かけたと情報を得て、藁にもすがる思いでその情報を頼りに隣町へ。
すると住宅街の一軒の庭先に、その犬がいたそうである。
その当時、マイクロチップは今ほど普及していなかった。せいぜい迷子札くらいだで、その迷子札もすでに付けていなかったのである。
昔の話で、その後どのようなやり取りがあったのかは覚えていない。
ただその犬は戻ってこなかった。証拠がないというのが理由だった。
信じられないことだが、この場合さらわれたとしか思えない。

話を戻す。
捕まえようと追いかけるのは、逆効果だ。鬼ごっこのように遊んでいると犬が勘違いするからだ。
まずは落ち着いて「おいで」と声を掛ける。
それで来なければ、背を向けて帰る素振りをみせる。実際に、もと来た道を戻るのが効果的だそうだが、これはちょっと勇気がいるかも。
そうすれば「置いていかれる!」と犬の方から戻ってくるそうだ。

日頃のしつけももちろん大切だが、万が一の為、マイクロチップと迷子札だけは付けておくと安心だ。

犬との信頼関係を築く大切さ

犬が逃げ出した時よく見聞きするのは、

「近くまで戻ってきたのに、すぐにきびすを返し逃げて行ってしまう」

「戻ってきたと思ったら、そのまますり抜けて行ってしまう」

という犬の行動だ。

犬は3歳ぐらいの知能があるらしい。
犬と一緒に暮らす生活をより幸せなものにするために、そして犬の安全を守るために、犬のしつけは大切だ。
これからも根気強く、コミュニケーションを取ることを意識していきたい。
ラッシュは、甘い顔をするとすぐに調子に乗り出すのだから・・・

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