犬の体重の増減

ひと月に一度の定期健診で、ラッシュの体重が500グラム増えていた。
先生は脇腹や足、背中や首のあたりの皮膚をつまみながら、「太っているわけではないし、まあ筋肉がついたんでしょうね」といわれたが、犬にとっての体重の増減についてまとめておく。

例えば、よくダイエットが必要な犬について聞くことは
「家のコ、二週間で80グラムしか減っていないのよ」
などといったことだ。
家族一丸となったダイエットの頑張りに対して、あまりに減り方が少ないでしょ! といった気持ちである。
しかし、これを犬を5キロ、人間を60キロに置き換えて換算してみると、約1キロの体重減少になる。
二週間で1キロなら無理のない持続可能なダイエットといえるだろう。
もちろん目標体重までは、停滞期を挟みながら、小さな増減をくり返していく。




体重が増えた場合

ラッシュの場合、500グラム…これは、人間でいえば6キロ近く増えている。
たしかに、一日の散歩合計時間は2時間ぐらいだが、少し増えたどころではないような…。

先生に聞くと「ラッシュはいうなれば細マッチョだから、心配することはないですよ。まだ1才と少しだから、まだまだ体は鍛えられていきますしね」とのことだった。
よく食べ、よく運動すれば、これぐらいは許容範囲らしい。

主人が休みの日に、電動キックボードで2時間ほど走っても、家に帰ってきてからも興奮したように走り回るのだが、しばらくすると定位置でごろりんと横になる。
あとは大人しいものだ。
「疲れた犬は良い犬だ」とのイギリスの諺どうりである。

体重が増えた=肥満について

ラッシュの場合は、体重が増えたのは筋肉だったわけだが、肥満の場合は少し大変である。

先生との診察時の雑談から、犬のダイエットについて簡単にまとめると

1.ドッグフードの切り替え

2.運動のすすめ

3.家族で一日の食事量を把握しておく

4.体重の微増減に一喜一憂しない

この4点が大切だそうだ。

1.ドッグフードの切り替え
ドッグフードの切り替えがうまくいかない理由はさまざま。
フードの好みが合わないだけでなく、器や食事の時の環境などにも左右されるそうだ。
できることとして、
電子レンジなどで、体温ぐらいに温めてみる。香りが立って、食欲を刺激する。
当然のことながら、器は清潔に保つ。
どうしても食べない時は、少しだけ鰹節や煮干しを入れて香りつけする。

2・運動のすすめ
体が重いと動くのが億劫になるのは人と同じ。無理な運動で体に負担を与え、体調を崩しては大変なので、ここは一工夫。
手軽なのは、ペットボトルに適度な穴を開けて、おやつやドッグフードを入れて、遊び感覚で少しでも動くようにさせるなどの方法。もちろん知育トイもOK。

3.家族で一日の食事量を把握しておく
しつけの一環として、家族でご褒美のおやつをやる場合などは、家族全員の与えるおやつの量を把握するのはなかなか難しい。
そのような場合、一ヶ所にまとめて一日分のドッグフードとおやつを入れておく。
大き目のタッパーなどがおすすめだそうだ。

4.体重の微増減に一喜一憂しない
これは、先ほど述べたとおりだ。
5キロのコが80グラム減る=60キロの人間の体重では約1キロ。

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