今日の散歩で、ラッシュが歯をむいて唸り、相手の犬にすごい勢いで吠えかかるのを初めて見た。
主人から気の合わない犬との話を聞いてはいた。
相手は毛並みの美しい堂々としたゴールデンだそうで、ラッシュがグイグイといったところ、相手に唸られ、それでもグイグイと行ったところ、耳を噛まれそうになった。
一瞬「キャン」と飛び退いたが、すぐに歯をむいて唸り、吠えながら飛び掛かろうとしたというのである。
・・・が、私の知っているラッシュはやんちゃだが犬大好き、人間大好き。いつも自分からしっぽを振って近寄って行く・・・そんな姿しか知らなかったので「・・・まあ話盛ってるのかな?」ぐらいに思っていた。
実際、子供の頃ゴールデンを飼っていたのだが、気性が荒い犬種ではなく、良き家庭犬だった思い出しかないという勝手なイメージしかないのだが。
そりゃ、気の合わない犬はいるだろうし、実際、ラッシュがグイグイといって、相手が高齢の犬だったりすると「しつこいなぁーこの若造め!」と吠えられることはある。
でも、今朝の散歩で、件のゴールデンらしき犬と行き違ったのだが、主人から聞いていた通りのラッシュ姿を見て、軽くショックを受けた。
そのゴールデンは飼い主さんと歩調を合わせて歩き、「家のラッシュとは風格が違うなぁ」と思いつつ、「おはようございます」のあいさつを交わし終える前に、ラッシュの方から向かっていったのである。
ゴールデンも立ち止まって「ウォン、ウォン」と吠えるも、飼い主さんを引っ張るようなことはしない。「もうマックもおじいさんだから、ラッシュちゃんごめんね」と飼い主さんが声をかけてくれた。
ただラッシュは気が収まらないのか、通り過ぎた後も、マックちゃんの姿が見えなくなるまで追いかけようとしていた。
はい、家の躾けができていないだけの問題です。
ただ、ジャック・ラッセル・テリアは好奇心旺盛で遊び心が強く一緒にいて楽しいと言われる反面、やはり我慢が苦手で気が短いところがあるので、その部分はこちらが根気強く接していかなければならない。
運動量もハンパなく必要とするし。
当たり前とはいえ、子供の頃飼っていたゴールデン、コッカー・スパニエルとは違う。もちろんどの子もかわいいし、接する時の気持ちも変わらない。でも何が一番違うかというと、我の強さ。ラッシュは本当に我が強い。
私には「ママン」って感じなのに、主人には怒られた後に「でも、ボク負けないもん!!!」みたいな態度をみせる時がある。
ラッシュは日中、ほぼ私のそばから離れない、トイレにもついてくるし、もちろん家事の時も足元で横になっている。お洗濯を干す時は庭へ、キッチンに立つとキッチンマットの上に丸くなる・・・という風に。
「寒いから電気ストーブの前にいたら?」
って言っても、ちらりと私を見て、また丸くなる。
朝なんか、エアコンとホットカーペットを付けているにも関わらず、わざわざ電気ストーブの前で震えているほどの知恵者で、ちらちら私を見てくる。
「これ付けてくれないと、ボク凍えそう・・・」みたいな。
毛皮着ているし「んなこたぁない」と思うが、ラッシュは催促してくる。
今まで飼っていた子は、ヒーターを付ければ(実家は同地域でも山側で少し寒い)ヒーター前に陣取っていたけれど、ラッシュみたいな催促をすることはなかった。
この一例だけでも、散歩友達と盛り上がる。
さて、主人とラッシュはというと、バチバチやり合いながらも信頼関係を築いているようだ。
私にはやんちゃで甘えん坊のかわいい子、主人には「隙があればボクがこの家の主になるぞ」みたいな態度を取ったりして、そんな時「出た、ラッシュの下剋上」と笑っている。